Report 体験記

白川郷合掌造り民家園
園内散策・わら細工体験

白川郷の暮らしに根付いた
郷土民具・足半づくりを学ぶ

 昔ながらの山村の風景や暮らしを体験できる「民家園」。そこで、「足半(あしなか)」と呼ばれる藁でできた履き物作りに挑戦しました。かつて、藁は茅葺き屋根の修繕や家畜の寝床に使われるなど、貴重な資源でした。そのため、かかとが少し出た形状の足半は、節約の意味からも、冬の休耕期を利用してよく作られていたそうです。
 教えてくださったのは、白川村で生まれ育った水上先生。幼い頃から両親が作る様子を見て、自然と編み方を覚えたのだとか。まず、はさ干しした藁を使って「すぐる」という作業を見せていただきました。藁を手でしごいて不純物を取り除くのですが、これがなかなか難しい。次に、強度を増すために木槌で藁を叩いて柔らかくします。準備が整ったところで、いよいよ藁を上・下と編み込んでいきます。囲炉裏のパチパチと爆ぜる音を聞きながら編んでいると、昔の人たちもこんな時間を過ごしていたのかなと、光景が目に浮かびました。約9センチほど編み上げたところで、できあがり!少し大ぶりにも感じましたが、「それも味があっていいんじゃないかな」と先生が言うように、温かみのある自分だけの一足に大満足。白川郷での暮らしの一端を垣間見ることができた、貴重な体験でした。

足中作りは、無駄なく最後まで藁を使い切る昔の人々の知恵が集約されており、現代にも通じる「エコ」な精神を学べました。

民家園内には、白川村で最古とされる合掌造りの建物をはじめ、寺院や神社、酒蔵などもある。

すぐり作業の様子。囲炉裏を囲みながら、家族全員でこの業を行うのが冬の風物詩だったのだそう。

藁を親指にひっかけながら編み込んでいき、短くなったら3本ほど藁を足して編み進めていく。

当時使われていた、藁で作られた民具も多く展示されている。

ちょっと幅広すぎて、
お父さんが履く足半になっちゃったけど、
これもいい思い出。

Shop data

問合せ先
白川郷合掌造り民家園 
岐阜県大野郡白川村荻町2499 
電話番号:05769-6-1231
定休日
4〜11月:無休  
12〜3月:木曜日
(但し木曜が祝日の場合は前日)
体験開催日程は現時点で未定
料金
<入館料>
大人: 600円 / 小人: 400円(小・中・高)  ※入館は予約不要
<わら細工体験料>
片足 1,800円 / 両足 3,000円  ※体験は要予約
受付時間
3〜11月:8:40~17:00  
12〜2月: 9:00~16:00
(体験:午前の部 10:00~、午後の部 13:30~)
URL
https://www.shirakawago-minkaen.jp/
定員
1~4名